課題:勉強が続かない
資格や免許の試験を目指す社会人の多くは、仕事と両立しながら1人で勉強しており、試験のずっと前に勉強をやめてしまう人も少なくありません。多くの人にとって、難しいのは内容そのものよりも、勉強を続けることです。
このプロジェクトのテーマは学習の継続です。コンパニオンは独自のキャラクターを持つ学習パートナーで、学習者と同じ内容を一緒に学び、学習者の発言に反応します。勉強を孤独なものにしないことで、学習者が勉強に戻ってきやすくすることを目指しています。
教えることで、より深く学ぶ
各セッションの中では、学習者がコンパニオンに教えます。これはコンパニオンの目的ではなく、学習効果を高めるための機能です。人は誰かに説明するとき、内容をより深く学ぶ傾向があり、これはプロテジェ効果と呼ばれています。ティーチャブル・エージェントの研究を生かし、コンパニオンは自分がわからない点を伝え、新しい例で考えを言い直し、ときには学習者が気づけるような、もっともらしい間違いをします。
開発
コンパニオンは、ブラウザ上で動く3Dのアニメ調キャラクターです。表情やジェスチャーは対話に連動しており、決まった待機アニメーションを繰り返すのではなく、学習者の発言に反応します。
- React
- Three.js
- @pixiv/three-vrm (VRM 1.0)
- LLMによる対話
- 逆運動学(IK)
体をすり抜けないジェスチャー
表現豊かなジェスチャーには、難しい問題があります。あごに手を当てたり、胸の前で腕を交差させたりすると、手がキャラクター自身の体をすり抜けてしまい、一気に没入感が失われます。そこで、ジェスチャーごとにリアルタイムで自己衝突を回避する、逆運動学(IK)のレイヤーを開発しました。その場しのぎの補正ではなく厳密な保証を持たせつつ、一般的なノートPCのブラウザでも滑らかに動くようにしています。